人材育成学会JAHRD

人材育成学会・第31回研究会開催のお知らせ

これからの人材採用の仕組みを考える：
流動化、ダイバーシティ、キャリア自律の時代の人材採用の在り方の検討

今回の研究会では、新進気鋭の人材開発の研究者をお招きし、問題提起をいただきます。また、人材育成・活用・採用の研究や現場経験を積み重ねてこられたお二人の人事のプロの方をお招きして、人材採用・活用の問題をディスカッションする予定です。職業能力開発促進法の改正、キャリアコンサルティングの義務化、今年度予定されている、職業能力開発局の実質的解体を伴う厚生労働省の機構改革など、企業の人材採用と育成に対する考え方が大きく変化しつつあります。いうまでもなく、企業の人材活用は長期安定雇用から、より流動化、エンプロイアビリティやキャリアコンピタンシーの重視への変化など、その方針・戦略・具体的な運用の軸が大きく変わりつつあります。

このような認識をベースに、第31回の、研究会では企業の採用方針や戦略を検討する予定です。まず新進気鋭の採用問題の研究者である横浜国立大学の服部泰宏先生から問題提起をいただきます。服部先生は、採用に関するご研究を勢力的に実施されておられる研究者で、採用学という斬新な著作を著され、最新の採用動向や採用戦略・手法・組織社会化に関して研究をされておられます。また(株)ビジネスリサーチラボと共同で採用学研究所を立ち上げられるなど、積極的に採用に関する提言をされておられます。服部先生からは「革新的な採用事例の論理とその発生メカニズム」というテーマを頂いており、具体的には「エントリーシート+ナビサイト+適性検査+面接」という採用活動の「テンプレート」がある中で、そうしたものとは異なる新しい形を生み出し、人材獲得に成功している企業の事例研究のお話をいただく予定です。従来とは異なる革新的な採用方法を展開している企業で、どのようなロジックおよびプロセスで革新が実現したのか、どのような組織体制をとっている企業において革新実現の確立が高くなるかといったアンケート調査結果などをもとにお話をいただきます。その後、人事・人材活用に関して幅広い活動をされておられるお二人のパネリストからコメントをいただきます。パネリストのおひとりは、法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴先生です。石山先生はNECやGEなどの民間企業でのご経験に加え、幅広く、人事制度・人材活用・従業員の働く意識、キャリア権などを研究されておられ、多様な視点から採用・人材活用の在り方にコメントをいただく予定です。またエン・ジャパンの経営戦略室の中本佳伸氏から、現場における採用の状況を踏まえたコメントを頂く予定です。中本氏は新卒採用活動のコンサルティングや新入社員研修などに幅広く従事され、現場の動向を押さえた実務家でおられます。

このお二人のコメントのあと、司会の花田先生と服部先生に参加いただき、パネルディスカッションを開催する予定です。

今回も比較的長時間の研究会となる予定ですが、時代が動き、組織が大きく動く中で、採用の在り方がどのように変化していくのかに関しての多面的な検討を行う予定ですので、会員の皆様のご参加を期待しております。当日のご参加お待ち申し上げます。

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