人材育成学会 第17回年次大会 ~発表申し込みのご案内~
テーマ : 人材育成と現場活動のオープン化
第17回年次大会は、本年12月8日(日)に早稲田大学キャンパスを会場に開催します。今回大会の概要と研究発表の応募についてお知らせいたします。ご熟読の上、期限内にお手続きくださいますようお願いいたします。
多数のご参加とご発表をお待ちしております(参加申込みのご案内は、後日改めて行います)。
――――――――――――― <大会テーマの趣旨> ―――――――――――――
これまでの日本企業の人材育成方法は、新卒を定期一括採用しOJTや異動・転勤により時間をかけて育成していくことが一般的でした。その結果、いわゆるツブシが利く人材が育ち、組織内のハイ・コンテクストな状況と相まって現場力、集団力を活かした力を発揮することができていました。また、これが柔軟な人材の配置を可能とし、こういった人材を揃えることが会社の強みともなっていました。反面、こういった企業特殊的スキルの形成は、専門性やキャリアのポータブル性が低いという特性をもっていました。
しかし、こういった内部型の人材育成にも変化が起きてきています。「人材育成のオープン化」、「オープンプラットフォームといった開かれた現場活動」、そして「多様な働き方」に向けた動きです。このオープン化と多様な働き方が新しいイノベーションを生み出すエネルギーとなりつつあります。
これらの動きを反映したものが、働き方改革であり、兼業や副業への流れとも言えます。最近になり、今まで禁止されていた「副業」を認める会社が増えています。そこでは、優秀な人材の社内への引き留めや、シニア社員の新たな働き先の探索という効果にとどまらず、副業の成果を社内でも活かすという狙いもあります。また、会社からの派遣も企業グループ内ではなく、NPOやベンチャー企業というように異質の組織体への派遣も見られるようになってきました。こういった動きは外部の「実践共同体」に参加し、それを持ち帰る「往還」という枠組みで捉えられることもあります。
さらに、大学教育に目を転じてみても、「アクティブ・ラーニング」や「PBL(プロジェクトベーストラーニング)」など課題解決型学習が多くの大学で実践されるようになっています。その中では、従来の教室内での学びではなく、地域や企業と連携して現実的な課題に取り組んでいくことも行われています。
このように人材育成や教育のオープン化が進む中で、効果的なオープン化の推進やその成果を内部の人材育成とどう結びつけるかといったことは大きな課題となってきます。
以上のような趣旨から、今年度の年次大会では、標記テーマのセッションを設けますので、多数の発表応募をお待ちしています。また、シンポジウムでは、こういった問題意識を前提として、企業、研究者、行政等から登壇者を集め、問題を掘り下げ解決の方向を探る予定です。
■期 日: | 2019年12月8日 (日) | |
■会 場: | 早稲田大学 早稲田キャンパス 11号館 | |
■交 通: |
◆JR山手線「高田馬場駅」から徒歩20分 ◆西武鉄道 西武新宿線「高田馬場駅」から徒歩20分 ◆東京メトロ東西線「早稲田駅」から徒歩5分 ◆東京メトロ副都心線「西早稲田駅」から徒歩17分 ◆都バス学02 (学バス)「高田馬場駅」- 早大正門 ◆東京さくらトラム(都電 荒川線) 「早稲田駅」から徒歩5分 https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus (アクセスマップ) |
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■案 内 図: | 会場の案内図は下記URLをご覧ください。 http://www.waseda.jp/wnfs/access/waseda-campus-map.pdf (案内図) |
第17回年次大会実行委員会
委 員 長: | 杉浦正和(早稲田大学大学院経営管理研究科) | |
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田キャンパス11号館1148研究室 E-mail:JAHRD_taikai@yahoo.co.jp |
人材育成学会 大会・研究会企画委員会
委 員 長: | 花田 光世 (慶應義塾大学 名誉教授) | |
委 員: | 城戸 康彰 (産業能率大学 経営学部 教授) | |
櫻木 晃裕 (宮城大学 事業構想学部 教授) | ||
須田 敏子 (青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授) | ||
高橋 修 (東北大学 高度教養教育・学生支援機構 准教授) | ||
杉浦正和(早稲田大学大学院経営管理研究科 教授) |
当日スケジュール(予定)
9:00 | 受付開始 | |||
9:30 | ~ | 12:10 | 研究発表 *3人×4セッション | |
12:10 | ~ | 13:20 | 休憩(理事会) | |
13:20 | ~ | 15:00 | シンポジウム | |
15:10 | ~ | 17:10 | 研究発表 | |
17:20 | ~ | 18:00 | 総 会 | |
18:05 | ~ | 19:30 | 懇 親 会 |
Ⅰ.シンポジウム
「人材育成と現場活動のオープン化」
Ⅱ.研究発表
(1)発表区分:「研究発表」と「事例発表」に区分します。
※事例発表は、本学会の特徴を具現化するものとして毎年設けています。人材育成に関する企業やコンサルティングを通して効果的だった事例、先進的な事例、また、特徴のある事例を紹介・報告するものです。
(2)発表者:「単独発表」または「共同発表」に区分します。
※共同発表:発表論文を共同発表とする方は、当日発表会場に同席することが条件です。
(共同研究者は、共同で研究をしている方で、発表当日の同席は義務といたしません。)
(3)発表分野:9分野に分けて募集します。
① | 「新たな人事・教育部門のあり方」:年次大会テーマに沿った事例報告、提案、研究など。 |
② | 「人材育成と社会システム」:人材育成の社会的、経済的、文化的基盤及び環境倫理を取り扱う領域。 |
③ | 「戦略と計画」:事業戦略と人的資源計画に関する領域。 |
④ | 「採用と配置」:人材の調達及び配置に関わる領域。 |
⑤ | 「評価と処遇」:人材の評価と処遇に関わる領域。 |
⑥ | 「訓練と開発」:人材の教育・訓練と個人のキャリア発達・開発・支援に関わる領域。 |
⑦ | 「職場環境とメンタルヘルス」:職場環境のアメニティとメンタルヘルスの向上を取り扱う領域。 |
⑧ | 「グローバル社会と人材育成」:グローバル社会に対応する人材の育成に関わる領域。本年は、特に帰国子女、留学生の就職や人材育成に関するテーマを募ります。 |
⑨ | 「一般研究発表」:“人材育成”にかかわる発表または事例であれば、特に内容は問いません。自由にご応募ください。発表申込みに際しては、申込書の「キーワード欄」に必ず人材育成にかかわるキーワードをあげてください。なお、お申込みの発表内容と、他の発表者の内容とを勘案して、大会・研究会企画委員会と大会実行委員会とで調整し、①から⑧の分野に振り分けさせていただくことがありますので、ご了承ください。 |
(4)発表時間:1人30分。(質疑応答、交代時間を含む)
Ⅲ.研究発表のお申込み
(1) 申込締切
2019年9月9日(月)必着 (プログラム構成上、お申込みは締切日厳守をお願いします)
(2) 申込方法
「 第17回年次大会研究発表申込書 」に必要事項をご記入の上、年次大会実行委員会まで郵送またはE-mailの添付ファイルにて、ご送付ください。
(3) お申込みにあたっての留意事項
- 上記9分野の中で適当と思われる分野を選択してください。
- お申込みされた研究発表は、大会・研究会企画委員会と大会実行委員会とで調整し、分野ごとに検討し審査します。その結果、発表不可となる場合、あるいは申込状況に応じて発表分野の変更となる場合がありえます。あらかじめご了承ください。
- 研究発表として発表が決定した場合でも、送付いただいた報告論文原稿の内容によって、事例発表への変更をお願いする場合もあります。あらかじめご了承ください。
- 第1発表者としての研究発表は1人につき1件のみとします。ただし、大会実行委員会から特に依頼された発表についてはこの限りではありません。
- 発表者は、発表の時点で会員(法人会員の構成員を含む)であることが必要です。現在会員でない方は、至急学会入会の手続きをしてください。ただし、大会実行委員会から特に依頼された発表についてはこの限りではありません。学会入会申込は、人材育成学会ホームページの専用フォームからお手続きください。http://www.jahrd.jp/
- 報告論文原稿の提出時に、人材育成学会ホームページへの原稿掲載可否をお尋ねします。
(4) 発表申込書の記入について
- 発表区分は、研究発表または事例発表から選んでください。
- 発表者とは、発表会場で口頭発表する会員です。単独発表か共同発表かを選んでください。
- 共同発表者は発表時に同席することが条件です。
- 共同研究者(共同発表者ではない)がいらっしゃる場合は、発表申込への記載ではなく、論文提出時に、本文または、脚注で明示してください。
- 希望分野は、上記9分野から選んでください。
- キーワードは、発表に関係する10語以内を記入ください。
- 概要はなるべく詳細にご記入ください。
- 発表会場には、パソコンとそれにつながっているプロジェクタを用意しています。データをUSBメモリでご持参いただければ投影できます(推奨)。
- 執筆要項 などの送付先は、発表者への連絡時期が9月下旬であることをご想定の上、自宅または勤務先のうち、ご都合の良い方に○を付けてください。
(5) 研究発表申込書の受付について
- 発表申込みに対しては、事務局が「研究発表申込書」の到着を確認しましたら、「受付確認」メールを JAHRD_taikai@yahoo.co.jp からお送りします。
※発表可否のお知らせとは別です。申込書をお送りになられた後、1週間以内に連絡がない場合は、実行委員会までお問合せください。
Ⅳ.発表者への連絡
(1) | 発表者には、9月下旬に発表の可否を連絡します。 | |
(2) | 発表を可とされた申込者は、論文の原稿を10月18日(金)までにお送りください。 (原稿締切りまでの期間が短いので、執筆要項 を参考に予め原稿をご用意ください) |
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(3) | 論文の原稿枚数は6枚以内とします(偶数ページ: 執筆要項 ご参照)。 原稿は版下の形で、ワープロ出力したもの(またはそのコピー)を提出してください(そのままの形でモノクロ印刷します)。 なお念のため、原稿のファイル(MS-WordあるいはPDF)を実行委員会宛に電子メールにてお送りください。 JAHRD_taikai@yahoo.co.jp |
Ⅴ.参加申込について(10月中旬に改めて参加申込みのご案内をいたします)
- 研究発表の有無にかかわらず、年次大会に参加される方は、参加の申込が必要です。
(発表申込みをされている方も、必ず参加申込み手続きをしてください) - 参加費等(予定)
申し込み時期 | 会員/非会員 | 参加者種別 | 参加費 (資料代を含む) |
懇親会費 |
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事前申し込み | 会員 | 社会人 | 3,000円 | 3,000円 |
学部生・大学院生 | 1,000円 | 3,000円 | ||
非会員 | 社会人 | 7,000円 | 3,000円 | |
学部生・大学院生 | 4,000円 | 3,000円 | ||
当日参加 | 会員 | 社会人 | 4,000円 | 3,000円 |
学部生・大学院生 | 2,000円 | 3,000円 | ||
非会員 | 社会人 | 7,000円 | 3,000円 | |
学部生・大学院生 | 4,000円 | 3,000円 |
Ⅵ.宿泊について:各自で手配いただきますよう、お願い申し上げます。
- 前泊、後泊を予定される方は、早目のご予約をお勧めいたします。
Ⅶ.今後のスケジュール(予定)
発表申込締切 | 2019年9月9日(月) | |
発表決定通知 | 2019年9月下旬 | |
参加申込受付 | 2019年10月中旬から | |
論文提出締切 | 2019年10月18日(金) | |
事前参加申込締切 | 2019年11月22日(金) | |
参加費事前支払締切 | 2019年11月22日(金) |